熊さん6

熊さん

俺は熊。高校生だ。

そして今、俺は授業を受けている。

熊(あかん、眠すぎる)

俺は強烈な睡魔に襲われていた。

熊(寝たいなー。でも怒られるかなー。でも寝たいなー)

熊(そもそもBのやつが悪いねん。あんなおもしろいゲーム借りたら、誰やって徹夜してまうわ)

熊(そう、俺が悪いんじゃない。それに、これはあれや。徹夜疲れだけじゃなくて、冬眠の欲求も一緒に来てる。多分)

熊(よし、覚悟は決まった! おやすみ!)

   ◆◆◆

ぐぉ~、がぁ~、ごぉ~

教師「……」
生徒達「……」

ぐぉ~、がぁ~、ごぉ~

生徒A「(小声)おい、誰か熊を起こせって!」
生徒B「(小声)仏の安田の顔が怒りを通り越した何かになってんぞ!」

熊の隣の席に座っている友達Aがこれに名乗りをあげた。
友達A「(小声)しゃーないなー。おい熊、起きろって」

この時、友達Aの中にいたずら心が芽生えた。
友達A(普通に起こすのもつまらんな)

友達Aは太いマジック(油性)を取り出した。

蓋に指をかける。

友達A(ん? これ、硬いな)

…………キュッ、ポンッ

熊「!」

ガバ

熊「???」

キョロキョロ

熊「え? 何? 今の音?」

熊「なあなあ、今、ポンって音、せえへんかった?」
友達A「いや、知らへんで。そんなことより授業に集中せえや」

そう言う友達Aの手にはマジックが握られていた。

熊「なあ、なんでお前マジック握ってんの?」
友達A「なんでって、ノート取るために決まっとるやろ」
熊「お前、マジックでノート取るの?」
友達A「そやで」
熊「そういうわりにまだ何も書いてないやん」
友達A「いや、何言うてんねん。今から書くところや」

友達Aはマジックで黒板を写し始めた。

熊「なあ、それ読みにくない?」
友達A「いや、慣れたらそうでもないよ」
熊「字がめっちゃでかくなって、わけわからんことになっとるやん」
友達A「そんなことないよ」
熊「4のX乗とか、Xさんが完全に潰れてしまってただの黒い点になってるやん」
友達A「……」
熊「それさあ、問題一問解くのに2ページくらい使うんちゃうん?」

ここで友達Aはキレた。

友達A「なんやねん! 元はと言えばお前が寝てるのが悪いやろが!」
熊「なんで俺のせいやねん! っていうか、お前やっぱり俺にいたずらしようとしとったな!?」
友達A「あーそうや! 肉とか書いてやるつもりやったで!」
熊「俺の天使のような寝顔に、そんな酷いことするつもりやったんか!」
友達A「何が天使じゃ! ブタのような寝顔やったわ!」
熊「お前……ブタとか……最悪やな! ブタさんに謝れ!」

熊はそう言って窓際の席に座っている豚さんを指差した。

豚「あ、いや、俺ぜんぜん気にしてな  友達A「なに友達ぶってるねん! お前あいつと話したこともないやろ!」

熊「友達だから庇うとか、そういう問題じゃないやろ! 純粋にひどいやろ!」
友達A「ブタのような顔をブタや言うて何が悪いねん!」
熊「お前は今、この世の全てのブタを侮辱した! 謝れ! 土下座しろ! いやむしろ死ね!」
友達A「何が死ねじゃ! やってみろこらぁ! このブタ顔野郎!」
豚「お前らさっきからブタブタうるさいねん!」

ブタもキレた。

教師安田「お前ら! 三人とも廊下に立っとけ!」

教師もキレた。

友達A「え!?」
豚「え!??」
熊「え!???」

友達A&豚「なにが『え!?』じゃ! 全部お前のせいやろうが!」
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テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

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稲田 新太郎

Author:稲田 新太郎
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