ネゴシエイター桃太郎3

桃から生まれた桃太郎。
彼が犬、サル、キジの三匹をお供に、鬼退治をした昔話はあまりに有名である。

民を苦しめていた鬼を退治したことは立派なことだ。だが、なによりもすごいのは、たったきび団子一個で三匹にそんな危険な仕事をさせたことである。

桃太郎、彼の真の武器は勇気では無かった。
彼の武器は話術とコネ。どんな難題も口先で解決する。そんな彼のことを皆は交渉人(ネゴシエイター)と呼んでいた。
 
   ◆◆◆

鬼が島への道程が終盤に差し掛かったある日のこと――。

犬「あれ?」

犬はある異常に気づいた。

犬「キジは? あいつどこ行った?」

キョロキョロと辺りを見回す。

犬「まさか……今度は、キジの身に何かが?!」

犬はすかさず桃太郎のところへダッシュした。

犬「桃太郎さぁん!」

桃太郎「どうした?」

犬「キジのやつがいないんですけど! あいつ、何かしたんですか!?」

桃太郎「ああ、ちょうどよかった。その事で話がある。ゴリ……じゃない、サルを呼んできてくれ」

   ◆◆◆

桃太郎「紹介する。今日から一緒に旅をすることになった新しいキジだ」

フェニックス

キジ?「……」

犬(ポカーン)

ゴリラ「Oh, fantastic」

犬「桃太郎さん! これ、キジじゃなくて火の鳥、フェニックスってやつですよね!」

桃太郎「何言ってるんだ、彼はキジだよ。ちょっと変わったけどね」

犬「ちょっと変わったってレベルじゃないでしょ! めっちゃ燃えてますやん! 熱いんですけど!」

桃太郎「何と言われようとも彼はキジだ。それと、彼は手術の影響で喋れなくなったから、自己紹介は出来ない。許してやってくれ」

犬「手術?!」

桃太郎「以上だ。質問は?」

犬「だから手術って何?!」

桃太郎「何も無いようだな」

犬「無視しないで! キジのやつはどうしてこんな目に! 何か問題でも起こしたんですか!」

桃太郎「問題? ……強いて上げるなら、前の彼が弱すぎたってことかな」

犬「……」

桃太郎「まあ、喜べ。新しい彼は十分な戦力になる。君たちの仕事も楽になるぞ」

そう言って、桃太郎は笑った。

犬(……やべえよ、やべえよ。次は僕の番なんじゃ)

怯える犬。

桃太郎「ところで、犬君」

犬「(ビクゥッ)はい!?」

桃太郎「ロボットってかっこいいと思わないか?」

犬「え? あ、まあ、かっこいいんじゃないですかね」

桃太郎「やっぱり君もそう思うか」

犬「……」

桃太郎は一体何を考えているのか!
そして犬はどうなってしまうのか!

続く!
スポンサーサイト

テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

No title

この続き、どうなるんでしょ。
4を首を長くして待っております。どうぞよろしく・・・(笑)

Re: No title

> この続き、どうなるんでしょ。
> 4を首を長くして待っております。どうぞよろしく・・・(笑)

実はプロットが二つあって、どちらを選ぶか悩んでいるのです……
あっさり終わる展開と、犬を主軸としためちゃくちゃ長くなる展開……
個人的には後者の方が面白いと思うのです……が、長い長すぎる。
こっちの方を書くとしたら、一本の長編ものとして腰を据えてやることになると思います。
プロフィール

稲田 新太郎

Author:稲田 新太郎
音楽好きな物書き。ゲームも好き

アクセスカウンター
(14/01/05設置 ユニーク数)
カテゴリ
最新記事