食べられません

人間は食べても大丈夫だが、犬や猫にとってはそうでは無い食べ物は数多い。
チョコレート、ネギ類、この辺りは有名だろう。

もし、犬や猫が人語を話せたとして、
彼らはそれを羨ましがり、主張するだろうか?

ここではそんな食に関するやり取りを見てみよう。

   ◆◆◆

男「もぐもぐもぐもぐ」

猫「……」

男「もぐもぐもぐもぐ」

猫「……」

男「なあなあ」

猫「なんや」

男「このチョコレート、超うめえよ?」

チョコレート

猫「あっそう」

男「……あっ、ゴメン。そういえばネコはチョコレート食べられないんやったね」

猫「……」

男「いやーほんまごめん。でも超うまいわ~(もぐもぐ)」

猫「いや、全然気にしてないよ」

男「え? そんなん嘘やろ。気になるやろ」

猫「いやほんまに。ネコはな、甘味をあまり感じないのよ。だから、そんなん見せ付けられても、『ああ、そう』としか……」

男「……」

猫「……」

男はチョコレートをポケットにしまった後、カバンの中から一個のタマネギを取り出した。

タマネギ

猫(え? 何するつもりなのこいつ。まさか……)

猫が予想した通り、男はタマネギにかぶりついた。

猫(えーーーー!?)

男「しゃりしゃりしゃりしゃり(タマネギをかじる音)」

男「あ~、うまいわ~。お前が食べられないタマネギ、超うまいわ~」

猫「……」

男「しゃり……しゃり……」

猫「……なあ、それめっちゃ辛いんじゃない?」

男「いや、そんなことないよ」

猫「……」

男「しゃり……しゃり……から……うま……(泣)」

猫「泣き出した?!」

男「めっちゃ目痛い……(泣)」

猫「タマネギ丸かじりなんてするからやろ。ホラ、このハンカチ使えって」

男「うう……ありがと……」

なんだかんだ仲がいい一人と一匹であった。
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テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

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No title

はじめまして、いつかいちと申します。
この物語で笑わせていただきたので、コメントしました^^

私は、子供向けであるはずの「ハリーポッター」も
24ページで読むのやめてしまった位、小説が読めない人間でしたが、
この出会いを機に、少しずつ、長編小説を読めるようになろうか・・・と思います^^

ちょっと余談ですが、私がブログを始めた時、初めて訪問してくださったのが、
稲田様です。
偶然でもなんでも、嬉しかった覚えがあります。ありがとうございます。

これからも、好きな小説を書き続けて下さい^^応援しています。

Re: No title

> ちょっと余談ですが、私がブログを始めた時、初めて訪問してくださったのが、
> 稲田様です。
> 偶然でもなんでも、嬉しかった覚えがあります。ありがとうございます。
>
> これからも、好きな小説を書き続けて下さい^^応援しています。

ありがとうございます。
これを励みに、熱意を絶やさないようにしたいと思います。
これからもよろしくお願いします。
プロフィール

稲田 新太郎

Author:稲田 新太郎
音楽好きな物書き。ゲームも好き

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